造作最終章。どこまでもシナ合板。 [造作]
さて、感動のドタバタ建具事件も終了し、ひたすら完成へ向けて進みます。
お伝えした、ありとあらゆる造作をシナ合板でチャレンジするというプロジェクトもいよいよ最終です。
まずは玄関収納
きれいです!
コーナーもきれいに納まりましたね。
安価な材料でもディテールと腕で勝負!の集大成。
さらにキッチン前も
うまくいきました!
大工さんに頼むにはちょっと細かすぎるし、
造作家具にしては多分高すぎるであろうこの納まり。
上出来です。
Handi House のみなさんとのこのメインプロジェクトは
大成功でした。
これを成功させるコツは、M邸訪問の回でも書きましたが
「安価な材料」
「ホームセンターに行きやすい」
「しっかりとしたディテール」
「手間をかけた仕事」
です。
ぜひ、皆さんもチャレンジを!
「最後に色を決める」Part2。唯一のすれ違い事件。そして感動。 [造作]
「どうしようか?」と悩んだのはもう一つ。
建具の色でした。
とある工事中の夜。
先の色だしで、なかなか良かったステインを見て、
当初、白と決めていた建具の色を現場で悩みます。
まあ、まだ建具は塗装しないだろう、と高をくくり帰宅。
その夜、検討し「やっぱりステインに変更してもらおう」と決断。
翌日の夜、現場へ。
「あのさー、建具の色やっぱりステインにしてほしんだけど。」と頼む。
「・・・・・・・。」無言のHandi House。
「シーラー塗っちゃいました・・・。」と、Handi House。
なにーーー。昨日の進捗具合から考えてまだだと思ったのに・・・。
しょうがない。この期に及んで変更かよ。
と自分で自分を責めあきらめようとしました。
でも、あきらめきれずに、
「シーラーの上からステイン塗ってみてもいい?」と、たのみチャレンジ。
自己責任で行った結果
失敗。だめ。全然。つっやつや。わかってたけど・・・。
シーラー塗ったらステインが染み込んでくれません。
ということで、当初の予定通り「白」になりました。
しかし、荒木君が、
「小口はシーラー塗ってないっすよ。」
「・・・・なにっ!」
ということは、こういうことはあり得るのか?↓
そう、面は白、小口はステイン。
なかなかいいね!
ということで決まり!
いやー。佳境に入った現場のあわただしさの中で、
自己責任とはいえ、施主のわがままに付き合い、
かつ、小口にシーラー塗ってない情報を親切に教えてくれる。
めんどくさかったら、普通言わないでしょ。
やさしいね。
これは良かった。ほんとに。
「最後に色を決める」贅沢さと大変さ [造作]
造作の中で、最後の最後まで悩んだことが
天井際幕板の色でした。
玄関ホールの上や
キッチンの上にある幕板。
「ステイン」か「白」か・・・。
迷った挙句、先に施工してみてそれから決めようと。
何気なくそうしましたが、普通だったら塗料の発注や塗装屋さんの手配等
先に決めなければ工事は進まないところを、
「実際に施工してから決める」
とはなんと贅沢なことかと思いました。
結果、空間イメージと共に色を決めることができたので
当然満足です。
だけど、これ、ステインだと余計「養生」が大変。
隣り合う色にマスキングテープの下から染み込んだり、
かといって、強力なマスキングテープだと下の塗料が剥げたり。
手間です。はっきり言って。
だけど、良かった。この方法。
Handi House の皆がきっと解決してくれると思うので
今後もぜひ、ふつうでは味わえないプロセスを期待します。
梁下の凸凹をきれいに仕上げる [造作]
梁下は、築30年以上だと、やはり凸凹で粗いです。
これはこれで、いいかなとも思いますが、
合板を使って、丁寧に仕上げてみることにチャレンジです。
ベニヤを挟んで、水平を調整し、シナ合板を貼ります。
いやー、これ難しかったですね。
中田君が相当苦労してました。
思わず、施工後に「もう一回この納まりやる?」って聞いたら悩んでましたが、
うちの場合、梁の高さが700㎜近くあるので、水平の調整を大きくとると
とてつもなく梁下が下がるので、そのあたりの調整が大変だったのです。
梁の高さがそんなに無い場合は大丈夫なのではと思います。
勝手に言ってますが、この部分に関してはとてもじゃないけど素人は無理。
と思いました。
でも、このチャレンジのお蔭で、我が家はとてもいい感じです!
天井あげたらpart2 [造作]
だいぶ前の「天井あげたら」の続きですが、
壁と天井の際の部分、
こうなります。
このあいだも
こうなります。
そう、ここも、シナ合板を使いました。
壁と同面で仕上げると、我が家の場合クロスを残しているので、テクスチャが切り替わり
変なので、幕板としてかぶせるように収めました。
既存の壁を残して、天井あげたいときはこれも一つのパターンですね。
シナ合板巾木は面取りで [造作]
巾木も合板です。
高さ70㎜にしました。
取り付ける前に、ためしに床に置いてみましたが、
なんか、「The DIY」的な、切りっぱなしは安っぽいですね。
そこで、上端を面取りしました。
かんなと電動サンダー使ってチャレンジしましたが
いい筋トレになりました。
お蔭で、
なかなかいい感じの巾木になりました!
合板も、ひと手間「手仕事」を加えると、味が出ますね。
建具枠は2タイプで [造作]
建具枠をシナ合板で制作するわけですが、
我が家の建具枠には2タイプが存在します。
一つはケーシング枠、
化粧枠です。
付いていないと
こんな感じですが、付けると
ちょっと風格でますね。シナ合板でも。
高価な建具を買わなくても、フラットな建具がケーシングで
それなりになるもんです。建具を入れると、
シナ合板も捨てたもんじゃない!
そして、2つ目は、建具幅をできるだけ取りたいタイプです。
9mm合板×2枚で18㎜の厚さで枠をつくります。
Handi House の方々考案です。
結構ぎりぎりの納まりが多かったもんで、考案されたのだともいます。
下地の段階でも、色々検討してますね。
ありがとうございます!
建具枠も合板でいけちゃうことがわかりました。
造作の基本材料を決める [造作]
さて、「合板」をできるだけ使い、造作とすることにしたのですが、
我が家は、「シナ合板」を使うことにしました。
なぜなら、
使いたい建具やフローリングと合いそうだから
というのが、一番の理由でしょうか?
使いたい建具は、nanik のウッドシャッターでした。
デザインと機能の両立したとても素敵な商品です。
基本、この建具の材料がシナなので、合わせたのです。
そして、この建具を、無塗装で購入しました。
無塗装でもきれいでしたよ。
nanik の方々、ご協力ありがとうございました!
さあ、出来るだけシナ合板を使うということで、
巾木
建具枠
梁の下の化粧
収納
カウンター・・・
これらすべてに、シナ合板をつかうのです・・・。
かなり、亜流な部分もありますが
これからご紹介いたしますのでご参考にしてください。
半年前のM邸訪問で [造作]
さて、さかのぼるのは工事の続きよりはるか前。
私たちは、施主のご厚意でリノベの現場を見学させていただくことになりました。
それがM邸。
コンセプトは、「収納で仕切る大きなワンルーム」です。
プランの解説は、おこがましくてできませんが、HPにあるように
上手に、空間が仕切られているのに感心しました。
また、古き良きものとのバランスも絶妙です。
その中でも、色々なところで使われている「ラーチ合板」はすばらしい。
その理由は、
まずは「こだわりの色」ですね。
施主自ら、納得するまで色を調合し独特の風合いを醸し出しています。
次に「納まりと手仕事の丁寧さ」です。写真は収納の角ですが、きれいな納まりとそれを実現する手仕事のコラボレーションです。
ここまで来ると、
「合板」=「安価」な「下地」
という概念は覆ります。
私たちのリノベのコンセプトも、
材料は合板だけど、「色」、「納まり」、「現場の手仕事」によって
どれだけ、きれいな造作ができるか?ということだったので、
すごく刺激を受けたのです。
材料はホームセンターで買った流通量の多い「合板」を使い、
「現場の手仕事」で劇的に変身することを自分の家でもできたらな、
と思い造作のアイデアを、Handi House と考えることになるのでした。
ちなみに、M邸、コンセントとか超しびれる位置についてるんですよ。
目立たぬよう、それでいて勝手がわるくないよう。
言い出すときりがないので、
そんなことに「大切だよね」
と思って、リノベのパートナーをお探しの方は、こちらでも
オープンハウスご来場ありがとうございました! [造作]
久しぶりに更新します。
まずは、1月28日のオープンハウスの件
来ていただいた方々、本当にありがとうございました。
また、御礼が遅れ申し訳ございませんでした。
お蔭様で、30名ほどの方々に見ていただき、いろいろご意見いただきました。
これからも続く住まいづくりの参考にさせていただきます。
次に、更新が遅れた理由ですが・・・
そう、「情熱リノベーション」は、2月4日に第1章を終了したのです。
(工事完了!?したのです。)
写真は、Handi Houseの皆さんから、思い出の「交換日記」にサインをもらい、
ほっと一息したところです 。
そして、その翌日、
夫婦で、リノベ工事をやる予定ではなかった寝室の塗装を開始!
してしまうのです。
終わらない「情熱リノベーション」・・・。
何故、こんなにまで自分たちで、やろうとしてしまうのか?
そのわけをお知らせするためにも、
更新する間がなかったのですが、
ペースを掴みつつあるので、地道に思い起こそうと思います。